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雑記

急遽移転。色々ごった混ぜの闇鍋状態。本家はhttp://kindlywind.xxxxxxxx.jp/
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再び。
もう、いちど。

確認するように呟いて、己の主を今一度見上げてみる。
目線の先の彼女は私よりもよほどつらそうな顔をしていて、とくりと心が暖かくなるような気がした。
心、というプログラムが私の中にあるのなら。

貴女のためなら、構いはしない。
この人に在らざる身が役に立つというのなら、何にでも使ってくれて構わない。

今度は私が、守る番。
そういえばようやく彼女は困ったように顔をほころばせてくれた。



0の続編が書きたいなー。とか。
すいませんね現実逃避で……
でも書きたいんですよーー
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さっちゃんに捧げモノ。
「こんばんは、お嬢さん?」
「……はい?」

誰かの声を耳に挟んでしまって。
私は思いっきり首を捻った。
だって何なんだその気障っぽい台詞は。
今時そんな台詞使うなんて…古いというか何と言うか。
どういう趣味なんだろう。
頭の隅でそんなことを考えながら目の前の鳥に目を向ける。日がぽかぽかして凄く気持ちいい。でも、時間が時間だからか、回りに人の姿は無い。
「つーか、素でスルーっすか!?酷くないっ??」
やけにテンションの高い奴だ。


って。


「まさか私ですかっ??」
「?ほかに誰が居るんだって方を俺的には聞きたいんだけど」

驚いて振り向いた先に笑う、私より年上の男の子。
薄茶色の髪が光を映した。




「じゃあ改めてはじめまして、俺隗夜。何でも屋やってまーっす」
「えっと。椎名ひよりです。って、そうじゃなくて!」
「んー?」
「何で普通に私のこと、見えてるのっ?明良しか見えないはずじゃあ……」

日本人にしては色素の薄い髪と目。ひょっとしたら日本人じゃないのかもしれない。雰囲気も微妙に違うし。タンクトップにジーンズ、ジャケットという普通の格好。シルバーアクセを付けてるけど、じゃらじゃらって感じじゃなくてちょうど良く似合っている。
極めて、普通。それが私の感想だった。
ベンチに座ってぼーっとしてる感じ。楽しんでいるかのような表情。
とてもじゃないけど、霊を見れそうな感じには見えない。あまりに普通すぎる。……明良が目立つってわけでもないんだけどね。

「俺はその明良って奴知らないけどさ。まぁ俺の場合は血筋っていうか体質っていうかそんな感じだから」
そんな感じってどういう感じですか。ていうかそんな簡単なことで見えちゃって良いのか私。やっぱり明良にくっついて学校行くのは不味いのかなばれちゃったりするかも?ていうかその前に。
「あの、絶対他言無用だからね!!??」


ちょっと待てよ私。

「は?え?てかうん?話飛んでる飛んでるっって!マジうけるありえないっっはははっ」

彼は思いっきり吹き出した。
ていうかツボだったっぽい。すごく楽しそうに笑う。こっちとしては笑われて立場ないんだけどね……。
「はぁ…うん、ごめんごめん、笑って。あーでもありないっしょーマジうけるっ」
まだ笑いの名残を耐えながら、彼は言う。
「だいじょーぶだいじょーぶ。心配しなくても誰にも言いやしないよ。意味無いじゃん?」
「あ、うん。ありがとう」
「で、良かったら教えてよ。どうやって、そうなったの?」
真っ直ぐな、真面目な視線に貫かれる感覚。
「あ…えっと、事故で。よく分からないんだけど、気づいたらこうなってて……」
「ふぅん…そっか」
す、と逸らされた横顔を覗き見る。
「しっかしなー。俺も君みたいな人、見るの初めてだよー。こーみえても仕事柄、結構変なものも見てきたつもりだったんだけど」
にこり、と笑う。あ、なんか、はぐらかされた感じが、する。すっごく優しい雰囲気の人だけど、そらされたような、そんな気が。


「仕事、柄?そういえばさっき、何でも屋、って言ってたよね。何してるの?」
「いや、本当にその名のとーり。お使いに素人探偵に幽霊対策に遊園地の試し。マジで何でもあり」
指折り数えていく仕事は、確かに何でも屋の名に相応しい。ていうか、
「幽霊対策?って何するのそういうのって」
「んー簡単に言っちゃうと『対話』ってコトかなぁ。俺には見えるし、聞こえるし、話せる。まー場合によるんだけどね、そういうのも。ケド少しでも『対話』して、せめて人に被害が出ないように、は」
ま、運任せみたいなトコ、あるんだけどね、と隗夜は笑う。

「違うと、思うよ?『対話』を望んでるなら、きっと答えてくれる。少なくとも、答えたくなるものがあるから、あなたと話すんだと思う。きっと、幽霊、って寂しいんだよ」


そうだ、私には、明良がいるから。私はまだ一人じゃないと、知っているけど。
きっと誰も知らないのって酷く寂しい事なんだ。
だからきっと彼が『対話』を望むなら、答えてくれる。答えたく、なる。知ってくれるから、認めてくれるから。


「んー。わっかんないけど、だと、いいなぁ」
あ、笑った。今までで一番嬉しそうな。幸せそうな。多分それは嘘じゃない。何となく分かってきてた。彼はきっとすごくすごく、優しい人なんだ。


「ゴメン。俺、君もそういうの、だと思った」
「別にいいよ。同じようなもんだと思うし。気にしなくていいよ」
「違う、よ」
彼は否定する。
「違う。君は―一人じゃないんだろ?」
その言葉は私の中、深く、深くに沈んでいった。


『一人じゃない』
そう、私は一人じゃない。私には明良が居る。私は彼が居ても、そしていつか居なくなったとしても幸せだ。私のことを分かってくれるから。私のことを想ってくれるから。
あぁ、なんて―なんて、幸せなんだろう。


「そうだと、いいなぁ。私だけじゃなくて、明良も、幸せだったらいいな」
「んー?ダイジョブダイジョブ。俺が保証したげるよ。さって、とりあえず君には何でも屋は必要なさそーだし、そろそろ退散することにするよ」
ひょい、と軽く勢いをつけて彼は立ち上がる。
「もう、行くの?」
「ん。お仕事だしねぇ。ま、また縁があったら会おうか、ひよりちゃん」
バイバイ、と片手を上げてから彼は歩みを進めた。
ありがとう、と小さく呟いたコトは彼に聞こえたのだろうか。
いや、きっと聞こえたんだろう、と思う。
だってほんの少し影が揺れた気が、した。


そして私は、私の大事な人が『彼』とすれ違って、こっちに歩いてくるのを見た。
―私は、今幸せです。ありがとう。



これ途中まで結構前に書いてたんだけど、そのあと放置。
っつーのも隗夜のイメージがイマイチぴんとこなくてね!(オリキャラのくせに。
まぁでもひより大好き〜ww
可愛いーっ
ハロウィンin E/S
一階が、五月蝿い。
念のためにドアを確認してみるが、しっかり閉まっている。
この洋館は古いせいでやたら頑丈なはずなのだが…どれだけの音量で騒いでいるのか、とか、文句を言いに行くのも面倒でカノンは諦めて椅子に戻る。
開いたままで置いてある机の上の本に意識を戻した。

「Trick or Treat!」
バン、と開け放たれた扉を見やる。
小さい二人の姿に舌打ちを零した。

「……何、してる」
「あのねっ今日ハロウィンだよってオリヴァーさんが言ってて!これから祢音お姉さんが外に連れてってくれるの!」
「うっわー不機嫌だねカノン兄」
駆け寄ってくるリリーが言い募る後ろからリオンがやって来る。
颯汰あたりならリリーの行動に目を丸くするだろう。さすがにカノンでも子供には手を出さないものの、むしろ子供だからこそ、カノンを見ただけで逃げるものだと思うのだが。
「うるさいリオン。で、何の用だ」

「Trick or Treat!お菓子くれないとイタズラするよ!」
にこにこと笑顔でリリーが両手を出す。完全にくれる前提で考えているらしい。
「だってさー」
横のリオンもまた、片手を突き出す。
「…ない」
溜息を付いて、一言。
「「えぇぇぇぇ!!??」」
ダブルで叫び声が帰ってきた。
「お菓子、欲しかったのに…」
リリーにいたっては半泣きになっている。
やめてくれ、とカノンは頭を抱えた。

「…よしっ」
あごに手をやって唸って考えていたリオンが、顔を上げる。満面の笑みが浮かんでいた。
「じゃあイタズラの方向でっっうわっ」
「やめろ」
飛び掛る予定、だったのだが。カノンが腕を伸ばしてリオンの頭を掴んだ事で未遂に終わる。
ばたばたと暴れるもののさすがにリーチの差が大きい。

「やめなさいって、カノン」
開け放たれた扉の枠に凭れた祢音が言った。
片腕で泣きついてきたリリーを抱えて、頭を撫でている。
「リオンも。ほら、リリーも泣かないで。行くよ?」
カノンと言えばまるで自分が泣かせたようで憮然とした顔をしていた。
「でも俺まだイタズラしてないよ!月姉さん、だってTrick or Treatなんだし!Treat無かったらイタズラ、って決まってるだろ」 
カノンに公然とイタズラするいい機会だと思ったのか、リオンが言い募る。
「んーそうね。じゃあ、カノンも連れて行こうか」
「それ良い!カノン兄も連れて行こう!」
「おい、ちょっと待て。何言ってる」
「良いじゃない、偶には。それに、リリー泣かせたし、ねぇ?」
「だよなっ」
「リリーもいいでしょ?」
「うんっ」
「だから俺は行くなんてそもそも言ってない!」

「行くわよね?」
「行くよな?」
「え、行ってくれるんじゃないの?」


「………だぁぁもう分かった行けばいいんだろ行けばっ」
結果、カノンが負けた。
敗因としてはおそらく、リリーの発言が一番堪えたのだろう。読みかけの本を机の上に残して、諦めて立ち上がる。
「よし、じゃあ行こうか?」
「はいっ」
「行く行く〜」
「…………」







「……てめぇ、覚えてろよ」
「何のこと?」
にっこりと笑顔を向ける祢音に、背中を冷たいものが流れたカノンだった。



お姉さんは最強なのですよ。という話?
とりあえず双子が共演してますが。
でもこういう話ができるのはまだ先かなぁ…いまの状況どうにかしてあげなきゃだし…
カノンと祢音まだくっ付いてないし。。。
まぁいっかーw
というのをわずか15分程で打ちました。宿題片手に。
頑張ったな自分。とりあえずこれでイベントごと攻略してますよ宣言ができるぞ!(そういう問題か。
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暇じゃないはずなのに書き続ける物書きもどき。結構長くやっている割に上達しないという。
時々テンションが高く、可笑しくなっていることがあるが放置すべし。
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本:京極夏彦、西尾維新、はやみねかおる、他
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