2009/06/28 (Sun) 終末のフール Category 感想記

伊坂幸太郎。
ネタバレありなので未読の人は読まないほうがいいかも。
読みたい人は続きからどうぞー。

＞姫ちゃん
人としてとかいいよもう（笑
の世界です。
来週末くらいから授業内テスト開始！なのでやばいですよ今ｗｗ

＞俺だよ俺
ないですね
困ったもんです。

＞Ｌｏｒｅｌｅｉ
えーっとお久しぶりですというか生きてたんですねレベルにびっくりしました。
あれひょっとしてそろそろ卒業しました？
てか今どこいるんですか。

＞Ｓａｔｏｒｕ
いやいや、べつにあんなのはいらな(ry
勉強やらなきゃいけないよねーといいながら部屋の片づけをする典型的なダメな人です。

 

雑誌連載開始が2004年。単行本が出たのが2006年で、文庫になったのがつい子の間。
長かった……

舞台は八年後に小惑星が衝突して人類が滅亡する、という情報が発表された、その五年後の世界。 
仙台の北部の団地、ヒルズタウンの住人が一話ごとに出てくる形式の物語です。
今回は死神の精度よりより明確に生と死の対比をしていますね。（死神では登場人物はお婆さんをのぞいて死期を悟ったわけではないので。）
こういうの、大好きです。
設定からしてつぼです。だから大好き。


8話すべての解説をつけるには少し時間がかかりますので、まず私の目に留まったいくつかを。
「太陽のシール」
超優柔不断な桜庭と、その妻の美咲。
小惑星が落ちてくるまで後三年。
そのタイミングで美咲がまさかの妊娠。
生むべきか、生まざるべきかと決断をゆだねられてしまった桜庭が（うじうじと）試行錯誤したり、昔の知り合いと草野球ならぬ草サッカーをしたりする話。
生まれてきても後三年（まぁ正確には十月を引くけど）ってことになれば悩みもしますよね。
主人公がいかにも優柔不断なこととか、考えていることだとか、あと空からはがれそうにない太陽のシールが示すこと。
逆転の発想をしている土屋や、この後もちょろちょろでてくるキャプテン店長とか、キャラに味があっていいし、なにより悩んでる桜庭と美咲は本当にすごいなぁと思える。
最後の、「それならオセロを二組に分かれて、できるじゃないか」っていうのが思わず噴出したくなるくらいに気が抜けるけど、文句なしに格好よかったです。